自動車バンパー塗装工場での塗装不良が85%減少

1. 事例の特徴 塗装不良が85%減少。従来の除電ガンでは解決できなかった異物除去の課題を、バキュームトリンクで根本解決。   2. お客様の概要 大手自動車メーカーの自動車バンパー塗装工場。自動車製造において品質管理が極めて重要な塗装ラインを運営し、高い品質基準を維持しながら大量生産を行っている。

3. お客様の課題

バンパー塗装工程において、ブツ不良（異物による塗装欠陥）が頻発していた。既存の除電ガンによるホコリ払いを実施していたものの、塗装不良が思うように解消されず、品質向上に限界を感じていた。複数メーカーの除電ガンを評価したが、満足できる結果が得られない状況が続いていた。

4. TRINC製品を選んだ理由

まず、TRINCのガントリンク（TAS-21 GCB）を試用したところ、強力な除電効果により異物不良を大幅に減らすことができた。しかし、現場担当者はエアーで異物を吹き飛ばすことのデメリットを認識しており、「さらに改善したい」という向上心から、異物を吹き飛ばすのではなく「ブラシでこすり取って真空で吸引する」バキュームトリンク（TAS-1739 VCB）の評価を希望された。この根本的な解決へのアプローチが選定の決め手となった。

5. 導入効果

バキュームトリンクの導入により、塗装不良を85%低減という劇的な改善を実現。取り除いた異物を外部に漏らすことがなく、粘着性のある異物も強力に擦り取る効果により、従来の除電ガンでは解決できなかった課題を根本的に解決した。

6. 予想を超える効果

あまりの効果の高さに工場関係者が驚き、当初予定していた一部ラインだけでなく、全ラインへの導入を決定。期待を大きく上回る結果により、工場全体の品質向上と生産性改善を実現することとなった。