化粧品容器成形の色調不良が100%改善

1. 事例の特徴 50%もの色調不良が100%改善。化粧品容器の品質問題を静電気対策で完全解決。   2. お客様の概要 食品・化粧品・医薬品用の樹脂容器を製造する専門メーカー。多品種の容器を手がける成形工場で、特に外観品質が重要視される化粧品業界向けの高品質容器を製造しています。

 

3. お客様の課題

化粧品容器成形時に50%という深刻な色調不良が発生し、生産が滞る事態となっていました。
成形用ペレットが成形機投入前に強力な静電気を帯び、ペレットの種類によって帯電量が異なるため、実際の配合比がずれて色ムラが頻発。化粧品にとって容器外観は製品イメージを決定づける重要品質項目であり、この問題は事業継続に関わる深刻な状況でした。

4. TRINC製品を選んだ理由

静電気がペレット配合のずれを引き起こす根本原因であることを特定し、ホッパー供給段階でのペレット静電気対策が必要と判断。TRINCのペレットリンク（TAS-286 PEL）による根本的な静電気除去アプローチを選定しました。

5. 導入効果

ペレット表面電位が12kVから0.8kVまで劇的に減少し、色調不良が100%改善。目視色調チェックで不良が全く発生しなくなり、50%という深刻な不良率が完全にゼロとなりました。生産効率の大幅向上と品質安定化を同時に実現しました。

6. 予想を超える効果

色調品質の完全安定化により、化粧品メーカーからの信頼度が大幅に向上。安定した高品質供給が可能となったことで、新規案件の獲得機会も拡大しています。また、作業者の品質チェック工数削減や廃棄ロス削減など、生産性向上の副次効果も実現しています。