FPDガラス製造工場で異物不良が激減しクレーム「ゼロ」に

1. 事例の特徴 FPDガラス製造工場で異物不良が激減しクレーム「ゼロ」に 大手メーカーの品質基準をクリアし、有風から無風への転換で完全品質達成   2. お客様の概要 大手ガラスメーカーのFPD（フラットパネルディスプレイ）用ガラス製造工場。大面積パネルの製造において、全面での異物付着が許されない極めて高い品質基準が求められる製造現場。

3. お客様の課題

大面積ガラスパネルでは異物付着が絶対に許されず、静電気が最大の原因となっていた。対策として大量のバータイプ有風イオナイザーを設置していたが、圧縮空気やファンエアによりクリーンルーム・装置内の気流が乱れ、異物が舞い上がって逆に異物付着が増加する悪循環に。さらに、加熱炉から出てきた高温ガラスパネルに有風イオナイザーを使用すると急激な温度低下を引き起こすため、ガラス製造工程全体を通した静電気対策が実施できない状態だった。

4. TRINC製品を選んだ理由

ガラス生産には有風イオナイザーが根本的に適さないという認識から、TRINC の無風イオナイザーに注目。無風動作でありながら高い除電能力を持つ技術が、気流の乱れと温度変化の両方の問題を同時に解決できる唯一の選択肢として採用を決定した。

5. 導入効果

TRINC の無風イオナイザーへの置き換えにより、異物付着を大幅に減少させることに成功。その結果、異物不良のクレームが完全にゼロを達成し、大手メーカーの厳格な品質基準を満たす製造体制を確立した。

6. 予想を超える効果

ワンタッチクリーナや自動クリーナなどの放電針清掃機構により、装置内に大量設置したイオナイザーのメンテナンスが飛躍的に簡便化。保守性の向上により、「大量使用するガラス生産工場には欠かせない機器」として、品質面だけでなく運用面でも高い評価を獲得した。