人工関節包装・梱包時の手直しが75%減

1. 事例の特徴 人工関節包装・梱包時の手直しが75%減。 悪循環に陥っていた手直し作業を、クリーンデスクトップトリンクで劇的改善し直行率向上を実現。   2. お客様の概要 整形外科用インプラント（人工骨）を製造する医療機器メーカー。患者の体内に埋め込まれる製品の特性上、異物付着が重大なクレームや品質問題を引き起こすため、極めて厳格な品質管理が要求される製造現場。

3. お客様の課題

人工骨の包装・梱包時の目視検査で異物付着が確認されると、製品をクリーンベンチ内で除塵して再包装する手直し作業を繰り返していた。しかし手直し作業中に付着異物がなかなか除去できないばかりか、処理中に別の異物が新たに付着してしまう悪循環に陥り、対応に膨大な時間と労力を費やしていた。従来の対策では根本的な解決に至らない状況が続いていた。

4. TRINC製品を選んだ理由

従来のクリーンベンチでは異物除去と再付着防止を両立できないことが問題の根本原因と認識。払った異物の確実な回収とクラス1清浄度の維持、さらに静電気の瞬時除電による再付着防止効果を併せ持つ、TRINCのクリーンデスクトップトリンク（CDT）を選択した。

5. 導入効果

CDTを導入し、その中で除塵してから梱包を行う工程に変更した結果、払った異物が直ちに回収されクラス1の清浄度が保たれ、静電気が瞬時に除電されることで高い異物除去能力と再付着防止効果を両立。対策前と比較して直行率が75％改善し、手直しの工数を劇的に削減することに成功した。

6. 予想を超える効果

悪循環を根本から断ち切ることで、作業者の負担軽減と生産効率の大幅向上を同時実現。膨大な時間と労力を費やしていた手直し作業からの解放により、より付加価値の高い業務への人員配置が可能となり、医療機器製造における品質と生産性の両立という理想的な改善を達成した。