自動車
成形品の色むらや表面筋状模様発生による不良が32%減少
1. 事例の特徴成形品の色むらや表面筋状模様発生による不良が32%減少2. お客様の概要自動車用・高意匠&精密製品用樹脂成形品メーカーのタイ工場。カーナビ周辺の樹脂パネル部品などの高品質な自動車用樹脂部品を製造する生産部門。 |
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3. お客様の課題
樹脂部品を成形する際に、材料であるペレットに発生する静電気が原因で深刻な成形不良が発生していました。- 樹脂ペレットがホッパーへ吸引搬送される際に、ホースとペレット、ペレット間同士で激しく衝突し強烈な静電気が発生
- ペレットの種類(色や成分)によって静電気の発生具合が異なる
- 静電気吸着度合いの違いにより、成形機へ投入されるペレットの配合割合が乱れる
- 結果として色ムラ等の成形不良が発生し、品質安定性に大きな問題
この静電気起因の成形不良により、歩留まり低下と品質管理に大きな課題を抱えていました。
4. TRINC製品を選んだ理由
樹脂ペレットの搬送過程で発生する静電気を根本的に解決するため、ペレットリンク(TAS-286 PEL)を導入することを決定しました。搬送されるペレットの静電気を直接除去することで、ホッパー内部への静電気吸着による配合割合の乱れを防止し、成形不良の根本原因を解決できると判断されました。5. 導入効果
ペレットリンクの導入により、成形品質の大幅な改善を実現しました。定量効果:
- 不良率:32%の改善を達成
- 色ムラの発生:大幅に減少
- ペレット配合割合の安定化を実現
- 成形品質の安定性向上
- 生産効率の改善