TECHNOLOGY 技術
空間除電Ⓡ
空間トリンクとは・・?
「なぜホコリがワークに付着するのか?」TRINCはこの基本的な問題に注目し、ホコリ付着のメカニズムを分析しました。
結果、浮遊する帯電したホコリ(活性ホコリ)がワークに付着することが判明。
つまり浮遊するホコリごと空間を除電すればワークへのホコリ付着を防止できることがわかりました。 この発想からTRINC独自の「ルームレスクリーンルーム ―壁のないクリーンルーム」が生まれました。 ホコリを不活性化してホコリが付着しない環境を実現します。
空間トリンクでホコリが付かない!
トリンク独自のルームレスクリーンルーム機能によって、部屋全体を除電しホコリを不活性化!ワークにホコリが付着しません。
「空間除電Ⓡ」は「防塵作用」があり、空間に浮遊するホコリが付着しなくなります。従来はホコリ付着を防止するためには、クリーンルームを用いて浮遊するホコリを無くするしか手段が有りませんでした。今後は空間トリンクにより普通の部屋でもホコリが付着しなくなるようにできます。もはや特別なクリーンルームを建設する必要もありません。膨大な電力を消費する必要もありません。
空間トリンクなし | 空間トリンク稼働中 | |
ワークに見立てた樹脂板に、発泡スチロール製の擬似ホコリを至近距離に落下させた実験映像。空間TRINC未使用時では、樹脂板、擬似ホコリともに帯電して吸着と反発を激しく繰り返し、樹脂板への付着も夥しい。 | 未使用時と同様に擬似ホコリを樹脂版の至近に落下させているが、周辺空間を丸ごと除電する空間TRINCの働きによりホコリの樹脂板への付着はまったく見られない。ホコリは揺動もなく、静かに落下している。 |
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ホコリ払い工程に最適
ワークへ付着したホコリをエアガンで吹いても、帯電したホコリは舞い上がって、今度は裏面に回り込み再度ワークへ付着してしまいます。 従来不可能とされていた、この「回り込み現象」のホコリを不活性化することで解決します。 |
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従来のバー型ではほこりがワークの上に積もる!?
従来のバー型除電器はワークの真上に除電器を置くレイアウト。 除電器にホコリを吸い寄せる性質の高圧部があり、この部分にはホコリが滞留してしまいます。 ワークの真上に除電器を配置してしまうと、ここにたまったホコリがワーク上に落下して不良を引き起こすことがあります。 この現象に対し、空間トリンクはワークの真上から除電器を逃がしたレイアウトで対処。使用環境がクリーンルーム/クリーンベンチなら無風除電®で層流を乱すこともワーク上にホコリをまき散らすことも無い最高の環境を創ります。 |
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イオン特性を利用して空間内をくまなく除電
リンクポートで自由なレイアウトを実現
空間トリンクはイオン極性の同期をとることにより効果的に除電空間を拡張可能です。除電器の同期を簡単にとれる「LINK PORT」を装備しています。
それぞれの除電器が放射するとプラスとマイナスのイオンを同期させ、
強力で広範囲をくまなく除電することを可能にしました。
クーロン力を利用する改良型直流方式ならではのイオン放散能力で異形空間への対応も万全です。

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TRINCの空間除電Ⓡを用いた改善効果が2022年度 省エネ大賞 経済産業大臣賞を受賞
空間除電®=「ESGの有力手段」が実証される
株式会社 豊田自動織機 安城工場様の改善事例
湿度が高ければ静電気を抑えることができるため、工場全体の静電気対策は加湿が一般的でした。
しかし、工場によっては湿度を上げることができなかったり、水分が品質に悪影響を及ぼす場合もあります。
また、電力と燃料代が高いという問題があり早急に改善すべき課題であります。
この課題に対して、TRINCはイオンによる静電気の中和で加湿不要の乾燥環境での静電気対策を確立。
異物(水分などの媒体)を用いることなく大きな除電能力を発揮します。
この問題はすでに各方面に認知され、豊田自動織機様の成功事例である
「空間除電による工場内空調管理の緩和」が2022年度の省エネ大賞 経済産業大臣賞に選定されました。
その中で、加湿のためのLNG消費量を40%減少させたという大きな成果が報告されています。

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